粗挽きそば粉の特徴・魅力とは?そば打ちのポイントも解説!
そばの旨味と風味を堪能!粗挽きそば粉の特徴やそば打ちのポイントを解説
そば粉には様々な種類があります。その中でも、ソバの実を粗く挽いた粗挽きそば粉は、そば本来の香りと風味が残されており、本格的なそばの風味と旨味を堪能できる逸品です。しかし、粗挽きそば粉は本格的な味わいを楽しめる半面、そば打ちにおいては扱いにくさもあります。
こちらでは、粗挽きそば粉の特徴とそば打ちが難しい理由、粗挽きそば粉を使ったそば打ちのポイントをご紹介します。
粗挽きそば粉の特徴とそば打ちが難しい理由
粗挽きそば粉の特徴・魅力
粗挽きそば粉とは、ソバの実を粗く挽いて製粉したそば粉のことを指します。この製粉方法により、そば粉の粒子が大きくなり、表面がザラザラした独特の食感を持つ麺が作られます。粗挽きそば粉の最大の特徴は、その滋味豊かな食感とそば本来の味わいを堪能できる点です。
まず、粗挽きそば粉を使用した麺は、普通のそば粉に比べて粒子が粗いため、口に入れたときにツブツブとした感触が楽しめます。この感触は、他の麺類では味わえない独特のものであり、食べるたびに新鮮な驚きを感じることができます。また、噛むたびにそばの香りが口中に広がるため、五感を刺激する豊かな食体験が得られます。
さらに、粗挽きそば粉にはそばの胚芽や皮が多く含まれていることが多く、これがそば本来の香りや風味を一層引き立てます。通常のそば粉よりも栄養価が高く、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれている点も魅力です。これにより、食べごたえがあり、満足感の高い一品に仕上がります。
粗挽きそば粉は、その食感と風味を最大限に活かすために、ざるそばやかけそばのようなシンプルな料理に使われることが多いです。これにより、そばの風味をダイレクトに楽しむことができ、そば好きにはたまらない一品となります。また、そばつゆとの相性もよく、濃厚なつゆに負けない力強い味わいを持っています。
粗挽きそば粉は、そば本来の味わいを堪能できるとともに、独特のツブツブ感と滋味豊かな食感を提供してくれる優れた食材です。そばの新たな魅力を発見したい方は、ぜひ一度試してみることをおすすめします。
粗挽きそば粉のそば打ちが難しい理由とは
粗挽きそば粉の人気が高まる中、自宅で粗挽きそばを打ってみたいというそば愛好家も増えています。しかし、粗挽きそば粉を使ったそば打ちは、なかなか難しいといわれています。
打ちやすいそば粉と粗挽きそば粉の大きな違いは、粉の粒度と粉に含まれる部分、そば粉自体の粘りにあります。手に取って確かめれば、その質感や状態ですぐに判別できます。
まず、打ちやすいそば粉は、細かく挽かれていて粘りが引き出されやすいです。手のひらで握って開くと、指紋がくっきりと残り、粉が固まっています。これは、粒度が細かく、1番粉から2番粉の部分がしっかりと挽き込まれており、そば粉自体に粘りが生まれているためです。粒度が均一で、水回りが良く、安定したそば粉です。
一方、粗挽きそば粉は、手を開いた瞬間に粉がホロホロと崩れ、サラサラとした質感があります。例えるなら、乾いた砂を握ったような感じです。粗挽きそば粉は、打ち粉や更科粉に使われる1番粉から2番粉を主体とし、その中に2番粉から3番粉の粗粒が残っている状態です。このタイプのそば粉は、粘りのある2番粉の部分を細かく挽き込んでいないため、粘りが弱く、細かい粉から粗粒まで粒度の幅が大きいです。そのため、それぞれの粒が水を吸う速度が異なり、加水率を正確に見極める経験と工夫が求められます。
このように、打ちやすいそば粉と粗挽きそば粉は全く異なる特性を持っているため、同じ方法でそばを打ってもうまくいかないことが多いです。
粗挽きそば粉を使ったそば打ちのポイント
粗挽きそば粉を使うことで、本格的な風味とコシのある食感が味わえます。粗挽きそば粉を使ったそば打ちでは、以下の3点に注意が必要です。
適切な加水率と加水のタイミング
粗挽きそば粉は細挽きに比べて水分の浸透に時間がかかる一方で、初回の加水では一気に水を吸収してしまう性質があります。そのため最終的な加水量を見極めるのが難しく、多加水になりがちです。
そこで、粗挽きそば粉の加水方法としては、以下のようにすることが重要です。
- 計った水分の9割を一気に加える
- 通常の1.5倍から2倍近くの時間をかけて丁寧に水回しを行う
- 全体がしっとりしてきたら、微調整程度の加水を行ってまとめる
粗粒の粉に水分が行き渡るまで時間を要するため、2度3度と少しずつ加水すると水の行き渡りにムラが生じ、かえって失敗してしまいます。あらかじめ計った水分を一気に加え、粉と水を丁寧にこねながら、全体に水を行き渡らせることが肝心です。
手に少し固めに感じられるくらいが適正な加水量で、そこから微調整を行えば、粗挽きそば粉の旨味と風味を最大限に引き出せます。
生地を寝かせる時間
次に、生地全体がビー玉程度の大きさになってきたら、一まとめにする前に、コネ鉢の上にビニール袋をかぶせて3分~5分ほど置いてください。これにより、水分が粗粒に浸透し、切れや割れが少なくなります。生地の表面には、汗をかいたように水分がじわじわと浮き出てくることがあります。
粗挽きそば粉の場合、水分が粗粒に完全に浸透するまでには1時間ほどかかります。そのため、粗挽きそば粉は打ち立てよりも1時間~3時間経ったほうが、香りや味わいが一層引き立ちます。適切な寝かせ時間を取ることで、粗挽きそば粉の本来の旨味と風味を最大限に引き出すことができます。お好みの食感を見極めながら、寝かせ時間を調整するのがポイントです。
こね方のコツ
少し固めにまとめた生地を、コネ鉢のカーブにこすり付けるようにして、粗粒に水分を押し込めるイメージでしっかりとこねてください。こね過ぎて生地が温かくなると後で切れやすくなるので、ある程度つやが出てきたらOKです。生地が固いので、のしの際はしっかりと圧力をかけてください。生地が割れてくるようであれば、あまり薄くせずに厚めに伸ばし、細く切っていただければ、コシと透明感のある美味しい粗挽きそばが楽しめます。
粗挽きそば粉・石臼挽きそば粉を通販で購入するなら髙山製粉へ
粗挽きそば粉は、滋味豊かな食感とそば本来の味わいを堪能できる点が特徴です。本格的な粗挽きそば粉を使ったそば打ちは、一朝一夕にはマスターできません。最初は打ちやすいそば粉と粗挽きそば粉を半分ずつブレンドして練習することをおすすめします。徐々に粗挽き粉の割合を増やしながら、その独特の風味や打ち心地に慣れていきましょう。
粗挽きそば粉の扱いには、適切な加水率と加水のタイミング、生地を寝かせる時間、こね方のコツなど、細かいポイントがあります。しかし、そば粉の状態を見ながら少しずつ感覚を掴んでいけば、いずれは本格的なそばが打てるようになるはずです。
ぜひ粗挽きそば粉を使って、その深い旨味と香り豊かな風味を様々なレシピで堪能してみてください。家庭で手打ちした粗挽きそばは、格別の美味しさがあることでしょう。
砂のような超粗挽き粉、髙山製粉の銘柄【玄挽】が、初心者でも長く繋がるレシピ「Gショック一気加水」公開中!
透明感があって、プリントした食感!田舎そば風の黒めで強い風味!
粗挽きそば粉や石臼挽きそば粉を通販で購入するなら、髙山製粉をご利用ください。髙山製粉は、長野県諏訪市に位置する信州そば粉の専門店です。オンラインショップでは、初心者から上級者まで幅広いニーズに応える多彩な種類のそば粉を取り揃えています。個性豊かなそば粉からお好みの一品をお選びいただけます。
そばは栄養価が高く、日本で古くから親しまれている食材の一つです。髙山製粉では家庭用から業務用まで、様々なそば粉を提供していますので、ぜひご利用ください。
髙山製粉おすすめの粗挽きそば粉
髙山製粉で販売している粗挽きそば粉をご紹介します。
【夢玄】石臼挽信州そば粉
玄ソバを大きさ別に9種類に分け、味の強い小粒まで丸抜きし、小型石臼で一度挽きした粗挽きそば粉です。コシが強く絶妙なモチモチ食感が楽しめます。
【玄挽】石臼挽信州そば粉
八ヶ岳山麓産の玄ソバを、殻付きのまま大型石臼で粗挽きした超粗挽きそば粉です。透明感があり、プリンとしたコンニャクのような食感が楽しめます。
【縄文】石臼挽信州そば粉
日本蕎麦協会から全国そば生産優良地区として表彰された、八ヶ岳山麓農家の原料を使用した粗挽きそば粉です。コシが強く、打ち置くことで甘みが一層引き立ちます。
髙山製粉の粗挽きそば粉で、風味豊かな本格そばをお楽しみください。
そば粉の魅力と各種そば粉の特徴を詳しく知るためのコラム
そば粉の質にこだわる粗挽き製品 – 株式会髙山製粉
社名 | 株式会社 髙山製粉 |
---|---|
住所 | 〒392-0015 長野県諏訪市大字中洲465-3 |
連絡先 | TEL:0266-52-1245 FAX:0266-52-1282 |
HP | https://takayamaseihun.co.jp/ |
suwamugi@takayamaseihun.co.jp |