幅広い層に人気！信州そばが美味しい4つの理由

信州そばが美味しい理由には、長野県の気候や土壌が大きく関係しています。

・品種
長野県で栽培されているソバの品種はほとんどが「信濃1号」です。味が濃いのが特徴で、全国各地で栽培されています。

・昼夜の寒暖差が大きい
ソバが美味しくなるためには、「成熟期に昼夜の寒暖差が10度程度あること」や「日中の気温が25度程度で、あまり気温が高過ぎない場所で栽培されたもの」という条件があります。長野県の高冷地はまさに条件にぴったりの気候で、昼夜の寒暖差が大きく、標高の高い場所では昼間の気温もそれほど高くならないため、美味しいソバができます。

・土壌
長野県の主だったソバの産地は、八ヶ岳、安曇野、戸隠、木曽などです。すべてが火山灰地で、肥沃の土地より土地が痩せていたほうが品質のよいソバが穫れると昔からいわれています。

・水はけがよい
ソバは湿害に弱いため、水はけがよいことも美味しくなるために欠かせない条件です。長野県にはソバの栽培に適した水はけのよい山地が多いことから、古くからソバが栽培されていました。ソバの収穫量は全国2位ですが、そば店の数は全国1位だといわれています。

ご当地信州そば

信州そばと一口にいっても、長野県内各地には特徴的なご当地そばがたくさんあります。中でもぜひ食べていただきたい、3つのそばをご紹介します。

・戸隠そば
島根県の「出雲そば」、岩手県の「わんこそば」と並んで、日本三大そばの1つに数えられているのが「戸隠そば」です。標高1,000m以上の高冷地で栽培される戸隠そばは、霧の下でそばが成長するため、別名「霧下そば」とも呼ばれています。戸隠そばは盛り付け方に特徴があり、「ぼっち盛り」と呼ばれる小分けにしたそばを伝統工芸の「根曲がり竹細工」のざるに盛り付けて提供します。

・とうじそば
松本市奈川地区で古くから伝わる郷土料理で、野菜やきのこ、油揚げ、鴨肉などを煮込んだ鍋の中に、とうじかご（投じ篭）に茹でたそばを入れて温めて食べます。とうじそばは体が温まるので、寒い冬にはもってこいのそば料理です。

・おやまぼくちそば
長野県飯山市に古くから伝わるオヤマボクチの繊維だけをつなぎに使ったそばです。ツルツル、シコシコとした独特の食感で、香り高く、コシの強さが特徴です。