家庭では、できるだけ大きな鍋で、1人前ずつ茹でるのが鉄則です。

家庭用鍋で、たくさんの蕎麦をいっぺんに茹でると、生煮えになったり、蕎麦切れしてしまいます。

1. 沸騰した湯の中に、蕎麦をパラパラと入れ、菜箸で軽く持ち上げるようにしてほぐす。

   その後は、菜箸を使わず、蕎麦が泳ぐのを見守ります。蕎麦が絡んで動きが悪いようでしたら、菜箸でやさしくほぐしてください。

   吹きこぼれそうになったら、火力を弱めて対応します。ビックリ水は、蕎麦が切れやすくなるので、しないでください。

2. 茹で上がった蕎麦を、揚げザルですくい、ザルに入れ蕎麦をやさしく洗うようにしながらヌメリを取ると同時に荒熱も取ります。

   水をあけ替え、蕎麦をゆすぎ、にごりがなくなるまで、これを繰り返します。

3. 最後に冷たい水で蕎麦を締めると、コシのしっかりした蕎麦になります。

   夏場は氷水で締めますが、長く浸すと蕎麦の風味が淡くなってしまいます。

蕎麦の茹で時間は、太さによって異なり、太くなるほど茹で時間は長くなります。

二八蕎麦でマッチ棒の太さですと、1分が目安です。

十割蕎麦ですと30秒程度です。

茹で足りないよりは、茹で過ぎの方がよく、冷水や氷水で締めればコシが出てきます。

蕎麦を食べる際、わさびはつゆに入れずに、蕎麦に直接少しずつ付けて食べると、蕎麦の味が一気に引き立ってきます。